牛肉「サーロイン」「フィレ」「シャトーブリアン」の違いを肉屋が徹底解説:付け合わせやソース、焼き加減までおすすめを大公開!
サーロイン、フィレ、シャトーブリアンは飲食店ではよく「高級部位」として、
名前を聞くだけで食欲をそそられる牛肉の部位です。
「どれを選ぶ?」「どんな違いがある?」と聞かれても
何だか同じように捉えてしまっていませんか?
今回はそれぞれの違いについて、
由来や特徴、調理方法、おすすめの料理まで詳しくご紹介します!
【サーロイン】(Sirloin)
🟧由来
イギリスのチャールズ1世がその美味しさに感動し、
「Sir(ナイト)」の称号を与えたという逸話から来ています。
「サー(上流階級)」+「ロイン(腰肉)」を意味します。
🟩部位
牛の背中側、腰の部分に位置し、リブロースとランプの間にあたる部位です。
柔らかく、脂身と赤身のバランスが良いのが特徴。焼いた際にジュワッと溢れる脂の旨味が楽しめます。
ミディアムレアやミディアムがベスト。脂が溶け出し、肉の甘みが引き立ちます。
🟪付け合わせ
クリーミーなマッシュポテト、ほうれん草のソテー
赤ワインソース、バター醤油ソース
ステーキ、ローストビーフなど口いっぱいに旨みを含むことができる
厚切りがおすすめです。
【フィレ】(Tenderloin)
🟧由来
フランス語の「Fillet(細長い肉片)」から、
テンダーロインは柔らかい肉のを意味します。
🟩部位
牛の背中側の内側にある、ほとんど運動しない筋肉の部分。リブロースの内側に位置しています。
筋肉がほぼ使われないため、非常に柔らかく繊細な肉質。脂肪分が少なく上品な味わいが特徴です。
レアからミディアムレアがおすすめ。焼きすぎると肉の柔らかさが失われるので注意。
🟪付け合わせ
トリュフリゾット、グリル野菜(アスパラガスやズッキーニ)
バルサミコソース、マスタードクリームソース
牛カツレツ(フィレカツ)で旨みを閉じ込める料理もおすすめです。
【シャトーブリアン】(Chateaubriand)
🟧由来
フランスの作家・外交官であるシャトーブリアン伯爵が好んだことに由来。
🟩部位
フィレの中心部で、1頭の牛からわずか数百グラムしか取れない極めて希少な部位。
フィレ以上に繊細で柔らかく、脂肪がほとんどないながらも濃厚な旨味が特徴。
レアからミディアムレアが理想的。じっくりと低温で火を通すことで肉本来の風味を堪能できます。
🟪付け合わせ
ローストガーリック、バターを絡めた茸のソテートリュフソース、フォアグラ添え
低温調理ステーキなど時間と手間をかけ、
特別な日や贅沢なディナーを演出するのに最適です。
簡易要約しますと、フィレは脂肪分が少なく軽い口当たりで、カロリーが控えめ。
上品な味わいを楽しみたい方やヘルシー志向の方におすすめです。
一方、サーロインは適度な脂肪分と赤身のバランスがありがあり、
しっかりとした肉の旨味を楽しめて満足感が高いのが特徴です。
そしてフィレとサーロイン両方を楽しめるのが
Tボーンステーキです。
サムネイル画像の左がサーロイン、右がフィレとなっております。
またシャトーブリアンは全体の2~3%程度しか取れないフィレに含まれる極希少部位であるため、
価格も以下のように設定されることが大抵です。
(希少性=シャトーブリアン>フィレ>サーロイン)
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